タイトルの言葉、皆様は信じますか?
「息が苦しい」という演奏家の方々からの訴えを多くお伺いしたので、今回は『息苦しさの原因と対策』について、簡単にお話ししようと思います。
東京都中野区生まれ。理学療法士。
2013年に国家資格の理学療法士免許取得後、病院(急性期、回復期、療養、訪問)、デイサービス、訪問看護ステーションで10年臨床経験を重ね、2023年4月にリラトレ トレーナーとしてリラトレを開業。3月にタイ式マッサージのインストラクターを目指してタイに修業予定。2024年の大学院入学を目指している。野球と筋肉が好きなオタク。
『頭を固定する』とは?
「首が座る」という言葉を聞いたことはありますか?
一般的に言われるように、人は主に首の後ろ側の筋肉を使って頭を安定させます。
例えば、「頭を絶対に動かさないように」と実践してみましょう。
すると、だんだん首が硬くなるのを感じると思います。
このように、「正しい姿勢になろう」と意識し過ぎると、
筋肉はガチガチに固まってしまいます。
筋肉を固めるのがクセになると、体全体(特に後ろ側)が硬くなるのです。
それでは、演奏中に息苦しさを感じるメカニズムについて、もう少し掘り下げて一緒に考えてみましょう。
【呼吸の原則】
呼吸には、下記のような原則があります。
息は「思い切り吐けたら自然に吸えるもの」。
吸うことよりも吐くことの方が大事。
筋肉が硬くなると「息を吐けなくなるから吸えなくなる」。
筋肉が柔らかくなると「息を吐けるようにも吸えるようにもなる」。
息を楽にするには「筋肉を柔らかくすればOK」。
この原則をもとに、息苦しさの理由について解説します。
息苦しさの理由
呼吸に関して、息を吸う時は体の後ろ側、息を吐く時は体の前側の筋肉を使います。
体の後ろ側が硬くなると、体の前側の筋肉を使いづらくなるので、息を吐きづらくなります。
息を吐けなくなるとだんだんと息を吸いづらくなります。
そのため、呼吸が苦しくなります。
息苦しさを楽にするには、どうすればいいのでしょうか?
息苦しさを楽にするには=『頭の動きを自由に』
アレクサンダー・テクニークの考え方の中に息苦しさを楽にするヒントがありました。
アレクサンダー・テクニークの考え方の一つに「演奏中は頭を自由に動けるようにしてあげて、そうすることで体全体を動けるようにしてあげよう」というものがあります。
頭を固定せず、首、肩、背中、腰といった、体の後ろ側全体を全部柔らかく動かせられるようにすれば良いのです。
『頭を自由に動かせる体をつくり、体の後ろ側全体を柔らかくして、息を吸いやすく吐きやすくして息苦しさを楽にする』
上記を実践できれば、演奏家の方々の息苦しさは十分楽にできるものだと考えています。
最後に
リラトレでは、体の後ろ側全体を柔らかくコンディショニングしつつ、自身で体を柔らかく保つセルフケア方法をお伝え致します。
息苦しさで困っている演奏家の方々のために、お役に立てると幸いです。
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リラトレトレーナー・前田啓人